今回ご紹介するのは、夏アニメで放送された『監獄学園』。
エロスなギャグアニメとでも言うべきか、コアで特徴的なキャラクターが織りなす世界観が独特で何となく見るとハマってしまう
そんなアニメです。
目次
- 1 『監獄学園』のあらすじ
- 1.1 『監獄学園』の登場人物
- 2 『監獄学園』のここがすごい！
- 2.1 アニメ化もされました
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『監獄学園』のあらすじ
女子校から共学化した私立八光（はちみつ）学園は、初年度の生徒数1021人のうち、男子生徒は5名。
- 藤野清志（ふじの きよし：キヨシ）
- 諸葛岳人（もろくず たけひと：ガクト）
- 若本慎吾（わかもと しんご：シンゴ）
- 根津譲二（ねづ じょうじ：ジョー）
- 安堂麗治（あんどう れいじ：アンドレ）
の5人の男子生徒は、この男女比率の中で当然彼女ができて、充実した学園生活が送れることを期待する。
しかしこの学園は裏生徒会という組織があり、男女の不純異性交遊を厳しく取り締まっていた。
そんな中、いきり立つ男子5人は女子風呂覗きを決行するも、裏生徒会に見つかってしまう。
男子5人に下された処分は、学園内に生徒更生プログラムのため存在する監獄（プリズン）への収監。そこでは裏生徒会による厳しい刑務作業が待っていた――。
『監獄学園』の登場人物
キヨシ
本作の主人公です。同じクラスの千代ちゃんと、たまたま持っていた相撲力士の消しゴムがきっかけで仲良くなります。その際約束した相撲観戦へ行くため、脱獄を決意します。
ガクト
三国志と、その登場人物の関羽を愛する、自称練馬一の知将。
一人称は小生で、語尾がゴザルとなっています。知将を自称するだけあって男子5人の中では一番頭が切れ、プリズン収監後も様々な策略で退学のピンチを乗り越えていきます。
4年に1度開催される三国志イベントで販売される限定フィギュアのために、キヨシの脱獄に加担することに。三国志のためなら教室で脱糞をしたり、髪の毛をボウズにしたりと犠牲を厭わない強い精神の持ち主でもあります。
シンゴ
金髪にリーゼントという、ヤンキーっぽい出で立ちですが、キヨシとは中学からの友人で、女子といいことをしたことのないウブな少年です。それ故にキヨシに一歩先を行かれると嫉妬する場面も見受けられます。
ジョー
フードを目深にかぶりいつも顔が見えません。
いつも咳き込んでいて喀血したりと体が悪そうに見えますが、実は口内炎なだけ。5人の中では一番人と交わるのが苦手なタイプ。アリを愛し、飼育を始めると巨人軍の選手の名前をつけてかわいがります。
アンドレ
顔のパーツがセンターに寄っている、非常に特徴的な顔立ちです。
見た目だけでなく、中身も筋金入りのマゾで、収監後は副会長におしおきをもらうことを生きがいにしてしまいます。5人の中ではある意味で一番の変態です。
千代
キヨシと同じクラスで、相撲好き。
キヨシが母親からもらった消しゴムと同じものを持っていたのがきっかけで仲良くなります。明らかにおかしい人達ばかりの世界の中で、数少ないまともな精神の持ち主です。
しかし、天然なところもあり間違った解釈で早とちりしてしまうこともしばしば。裏生徒会の悪事を知り、キヨシ達の手助けをしてくれます。
万里（裏生徒会会長）
理事長の娘。男に対して嫌悪感を持っていて、男子を収監後は男子を退学に追い込むべく様々な手を尽くしてきます。しかしその行動の発端になっているのは、実はある人の行動が……。
芽衣子（裏生徒会副会長）
非常にグラマーな体型で、身体能力も男子を凌駕する万里の右腕です。その強さゆえ、男子の監視を一任されており、逆らえばムチによる容赦ないおしおきが待っています。まさに女王様。しかし男子はどこか嬉しそうな……。
花（裏生徒会書記）
ゆるふわな見た目とは裏腹に、空手インターハイベスト4という強さであり、自分の思い通りにならないと容赦なく殴る蹴るの暴行を加える恐ろしい女性です。
男子達も彼女には副会長のような喜びを見いだせず、苦手意識を持ちます。
キヨシに小便をしているところを見られて以来、ことあるごとにキヨシに不公平だから小便をしろと迫ります。そして目的が達成できそうな頃にさらにひどい仕打ちにあい、二人は作中で明らかに歪んだ関係へとなっていきます。
実はこの二人のやりとりが、作中で最も人気があり、花が出るたびにファンは奇妙な期待感を持ちます。
付き合ってもいないのに、いや、付き合っても普通はまずしないようなことを、二人は次々と体験していきます。
『監獄学園』のここがすごい！
読んで真っ先に目に入ってくるのが、絵の上手さです。
絵が崩れやすい俯瞰視点などもしっかりと描かれ多用されています。その抜群のタッチで描かれる女の子はみんなかわいく、それを眺めるだけでも価値があります。
しかしそれだけではないんです。男子達は明らかに不純な目的で女性を見ます、その中で当然下ネタやお約束のちょっとエッチな展開もあるのですが、キャラ達はその場面においても自分の目的のために真面目に立ち向かいます。
- ガクトが三国志のフィギュア欲しさに多数の生徒がいる教室で脱糞することになるとは、誰が想像できるでしょうか。
- キヨシが退学阻止をもらうために、股間にペットボトルを装着してシリアスな表情で近寄ってくるなんて、誰が想像できるでしょうか。
- 女性の乳首を見ただけで友達全員にボコボコにされるなんて、誰が想像できるでしょうか。
状況だけ説明すれば、この年頃の男子にありがちな、実にバカでくだらない話ばかりなのですが、それを全力で真面目にものすごい画力でやっているのです。
しかしすごいのは、青春時代のバカをやったネタだけではありません。
脱獄のための作戦や、相手を引きつけておくための心理戦など、純粋な脱獄ものとしても秀逸なのです。
裏生徒会と男子達の退学をめぐる壮絶な駆け引きは、シリアスそのものです。
それだけに何度も絶望の淵に立たされ、追い詰められようとも諦めず、小さなチャンスをものにした時の感動は計り知れないものがあります。
具体的にどのような手口で生徒会に立ち向かうかは、是非作品を見て体験してください。
カタルシスと笑いを同時に摂取できる、貴重な漫画だと断言できます！
アニメ化もされました
2015年7月にアニメ化されました。
アニメ化の前は、本当にこの内容を地上波で流せるのか？とか、
作画がこの絵のクオリティを引き出せるのか？
など心配されていましたが、むしろ漫画にはない極端な効果音やなめらかな動きなどが見られ、なんといっても声優の方々の怪演が素晴らしいです。
始まりから終わりまで中だるみなく、一気に突っ走っているので、こちらから入っても楽しめます。
